銘仙」って?


・庶民のカジュアル着として親しまれていたお着物です

・絹織物です。薄手で、上品な光沢と、ハリ、しゃり感があります

・斬新な色柄に特徴があります



わたしは服作りによく「銘仙」を使用します。骨董市に出向けば山のような着物の中から確実に銘仙だけを引っ張り出し脇に抱え込んで帰る為、店のおっちゃんには業者の人に間違われます。お姉さん東京から来たの?東京では高く売れるんだって?・・・なんて言われたりしています。

銘仙を好きな理由はやっぱり素材感と色柄です。もともとシルクだとタイシルクが好きでした。つるっとしたの、やわやわしたのはあんまり好きじゃない。さらっとしていて、しゃんとした佇まいのタイシルクが好きでした。銘仙はタイシルクに質感がよく似ています。驚いたことに。

そして色柄。その色の深さ、独特さ、その柄の面白さ、絶妙なバランス感。多くの銘仙に使われている鈍い、シルバーグレーのようなお色がすごく好き。時々、生まれてこの方こんな色一度も見たことがない・・・・という色をした銘仙があります。これってすごいことだなっと思っております。